コラム
外壁
サイディングの張り替えにかかる費用相場はいくら?タイミングも把握しておこう
2023.06.25
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近年、住宅の外壁として主流になってきたサイディング材。外壁は雨風や紫外線などの影響をいちばん受ける部分と言っても過言ではなく、サイディング材もある程度の年数が経つとメンテナンスをする必要が出てきます。
この記事では、サイディングの張り替えを検討している方に向けて、費用相場や張り替えのタイミングを見極める方法、依頼時の注意点などを紹介します。サイディングの張り替えは外壁メンテナンスのなかでも費用がかかる工事になりますので、しっかりと事前に知識を身に着けておくようにしましょう。
まず気になるのが、工事にかかる費用ではないでしょうか。サイディング張り替え工事にかかる費用相場についてご紹介します。
住宅の広さや使用するサイディング材によっても費用は異なりますが、一般的な2階建ての戸建て(30坪程度)の場合、160~250万円程度が相場となります。
新しいサイディング材の費用50~80万円程度のほかに、古いサイディングの解体・撤去費用や、足場の設置代、土台の設置代などさまざまな費用がかかります。新築住宅でもっともよく使用されている窯業系サイディングで張り替えを行うとした場合、おおよその費用と内訳は次のようになります。
また、サイディングにはいくつか種類があります。主要なサイディング材の特徴と費用単価は次の通りです。
繰り返しになりますが、業者や使用するサイディング材、施工面積などによって金額は異なるため、自分の家の場合はいくらになるのか?を知りたい場合には一度無料見積もりをとるようにしましょう。
新築時から年数が経過すると、外壁の汚れや傷が気になってくるようになります。とはいえ、サイディングの張り替えには費用も時間もかかるため、「まだそこまでしなくてもいいかもしれない……」「塗装工事でも良いのではないか」など、張り替えを行うタイミングに迷う方も多いのではないでしょうか。
サイディングの張り替えを行うべきタイミングや、劣化症状についていくつかご紹介します。
窯業系サイディングや金属系サイディングの寿命は20~25年程度です。
一見、目立った傷などがなかったとしても、下地部分にはダメージが蓄積されているというケースも多いため、新築から20~25年ほど経過している場合は張り替えを検討することをおすすめします。
窯業系サイディングなどは、もともと素材自体が水を吸いやすいという特徴があります。そのため、塗膜が剥がれるとサイディングボードの内部に水分が侵入し、凍結・融解を繰り返すことで外壁にダメージが蓄積されていきます。
内部に水を吸い込むと、サイディングの表面が全体的にボロボロと剥がれてくる場合があります。このような症状が出ている場合には、古い外壁材を取り外し、内部の下地も新しくしたうえで張り替えを行う方がよいでしょう。
全面的な張り替えではなく、一部の張り替えの場合の費用相場や注意点については「サイディングの一部張り替えの費用相場は?補修可能な症状も解説」の記事で解説しています。
記事の冒頭でご紹介したように、サイディングの張り替えは決して安い工事ではありません。そのほかのメンテナンス方法との比較をし、適切な判断をするためにも、メリット・デメリットを知っておきましょう。
また、雨漏りや水漏れといった症状はなかったとしても、築年数が経過した家には内部にもダメージが蓄積されています。症状に現れる前にメンテナンスをすることで、より良い状態で住み続けることが可能です。
サイディングの張り替え工事では、新しくサイディング材を選び直すことができるので、色やデザイン・素材を変えて、気分を一新することができます。単なるメンテナンスではなく、印象を変えるリフォームができるのがサイディング張り替え工事のメリットと言えるでしょう。
古い外壁材の解体・撤去が必要になることに加えて、張り替え工事をするタイミングでは外壁以外の部分にもダメージが蓄積されていることが多いため、そのほかの部分もあわせて改修することになり、結果的に費用がかさむケースが多いようです。
また、工事期間も塗装や重ね張りと比べて長くなることを頭に入れておくようにしましょう。
外壁サイディングのメンテナンス方法として、張り替えとよく比較されるのが重ね張り工法です。サイディングの張り替えと重ね張り、どちらが良いの?と悩む方も多いのではないでしょうか。
「カバー工法」とも呼ばれるこのメンテナンス方法について、ご説明します。
古い外壁の解体や撤去にかかる費用が抑えられるのが重ね張り(カバー工法)のメリットと言えるでしょう。また、外壁が二重構造になるため、断熱性や遮音性の向上も期待できます。
一方で、もちろんデメリットもあります。新しい外壁材を古い外壁材の上から施工することで、建物に負担がかかり耐震性が下がる恐れも。カバー工法では軽量な金属系サイディングが主流となっているのも、このような理由のためです。
重ね張りについて、詳しくは「外壁カバー工法とは?デメリットや費用、向いているケースを解説」でも解説しています。
張り替えとは違い、既存外壁の廃棄にかかる費用が削減できるため、コストを抑えることが可能です。金属系サイディング以外では、樹脂系サイディングも軽量のためカバー工法で使われることがありますが、金属系サイディングに比べて単価が高いため、予算に限りがある場合は使用するサイディング材に気を付けましょう。
カバー工法の費用相場については、「サイディングカバー工法の費用はいくら?メリット・デメリットと施工事例」の記事もご覧ください。
最後に、サイディングの張り替え工事を行う際に気を付けるべきポイントを3つご紹介します。
2004年以前に建てられた物件の場合、外壁材にアスベストが含まれている可能性があります。もともとの外壁材にアスベストが使用されていた場合には特殊な撤去作業が必要になり、追加費用が発生するため、一般的な相場よりも高くなる可能性があることを頭に入れておくようにしましょう。
一部分だけの張り替えや、コーキングの補修程度であればDIYでの施工も可能かもしれません。ただし、張り替えとなると施工範囲が広く、足場の設置なども必須となるため、個人で行うと品質が低くなるだけでなく、怪我などにつながるリスクもあります。費用を抑えたいとしても、基本的には専門業者に相談するようにしましょう。
サイディングの張り替えを検討している場合は、1社だけの見積もりで決めるのではなく、2~3社に相見積もりをとって、金額や施工内容を比較して選ぶようにしましょう。
ガイソーでも無料の見積もり依頼やメール相談を受け付けています。サイディングの張り替えを検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。
この記事では、サイディングの張り替えを検討している方に向けて、費用相場や張り替えのタイミングを見極める方法、依頼時の注意点などを紹介します。サイディングの張り替えは外壁メンテナンスのなかでも費用がかかる工事になりますので、しっかりと事前に知識を身に着けておくようにしましょう。
サイディング張り替えにかかる費用相場
まず気になるのが、工事にかかる費用ではないでしょうか。サイディング張り替え工事にかかる費用相場についてご紹介します。住宅の広さや使用するサイディング材によっても費用は異なりますが、一般的な2階建ての戸建て(30坪程度)の場合、160~250万円程度が相場となります。
新しいサイディング材の費用50~80万円程度のほかに、古いサイディングの解体・撤去費用や、足場の設置代、土台の設置代などさまざまな費用がかかります。新築住宅でもっともよく使用されている窯業系サイディングで張り替えを行うとした場合、おおよその費用と内訳は次のようになります。
項目 | 単価 | 数量 | 単位 | 金額 |
窯業系サイディング | 5,000 | 120 | ㎡ | 600,000 |
既存サイディングの解体・撤去費用 | 1,500 | 120 | ㎡ | 180,000 |
足場設置代 | 700 | 200 | ㎡ | 140,000 |
養生シート代 | 500 | 200 | ㎡ | 100,000 |
土台(糖質防水シート) | 300 | 120 | ㎡ | 36,000 |
土台(水切り板金) | 1500 | 120 | ㎡ | 180,000 |
土台(胴縁) | 1500 | 120 | ㎡ | 180,000 |
シーリング | 800 | 250 | ㎡ | 200,000 |
運搬費・諸経費 | 150,000 | |||
小計 | 1,766,000 | |||
消費税 | 141,280 | |||
合計 | 1,907,280 |
また、サイディングにはいくつか種類があります。主要なサイディング材の特徴と費用単価は次の通りです。
種類 | 1㎡単位 | 特徴 |
窯業系サイディング | 4000〜6000円 | 普及率が高く、費用も手頃 |
金属系サイディング | 5000〜7000円 | 断熱性・遮音性が高く、軽量 |
木質系サイディング | 6000〜9000円 | 断熱性が高く、温もりのあるデザイン |
樹脂サイディング | 7000〜10000円 | 耐候性が高く、メンテナンスフリー |
繰り返しになりますが、業者や使用するサイディング材、施工面積などによって金額は異なるため、自分の家の場合はいくらになるのか?を知りたい場合には一度無料見積もりをとるようにしましょう。
サイディング張り替えが必要な症状・タイミング
新築時から年数が経過すると、外壁の汚れや傷が気になってくるようになります。とはいえ、サイディングの張り替えには費用も時間もかかるため、「まだそこまでしなくてもいいかもしれない……」「塗装工事でも良いのではないか」など、張り替えを行うタイミングに迷う方も多いのではないでしょうか。サイディングの張り替えを行うべきタイミングや、劣化症状についていくつかご紹介します。
サイディングが寿命を迎えたとき
窯業系サイディングや金属系サイディングの寿命は20~25年程度です。
一見、目立った傷などがなかったとしても、下地部分にはダメージが蓄積されているというケースも多いため、新築から20~25年ほど経過している場合は張り替えを検討することをおすすめします。
外壁全体の剥離が著しい時
窯業系サイディングなどは、もともと素材自体が水を吸いやすいという特徴があります。そのため、塗膜が剥がれるとサイディングボードの内部に水分が侵入し、凍結・融解を繰り返すことで外壁にダメージが蓄積されていきます。
内部に水を吸い込むと、サイディングの表面が全体的にボロボロと剥がれてくる場合があります。このような症状が出ている場合には、古い外壁材を取り外し、内部の下地も新しくしたうえで張り替えを行う方がよいでしょう。
雨漏りや水漏れが発生している
また、サイディング内部に水分の浸食が進むと、屋内に雨漏りや水漏れといった症状が現れる可能性もあります。こうした場合も、サイディングと下地部分ともに腐食が進んでいる可能性が高く、塗装や一部張り替えでは補修しきれないため、全体的な張り替えをおすすめします。全面的な張り替えではなく、一部の張り替えの場合の費用相場や注意点については「サイディングの一部張り替えの費用相場は?補修可能な症状も解説」の記事で解説しています。
サイディング張り替えのメリット・デメリット
記事の冒頭でご紹介したように、サイディングの張り替えは決して安い工事ではありません。そのほかのメンテナンス方法との比較をし、適切な判断をするためにも、メリット・デメリットを知っておきましょう。サイディング張り替えのメリット
サイディング張り替えを行うメリットは次の通りです。下地部分まで補修ができる
古いサイディング材を一度すべて解体するため、下地部分までしっかりと補修や交換ができるのが張り替え工事の大きなメリットのひとつです。特に雨漏りなどの症状が現れている場合、根本的な原因を解消するにはやはり張り替えがもっとも適切な方法だと言えるでしょう。また、雨漏りや水漏れといった症状はなかったとしても、築年数が経過した家には内部にもダメージが蓄積されています。症状に現れる前にメンテナンスをすることで、より良い状態で住み続けることが可能です。
外壁の色や素材を一新することができる
家の印象を大きく左右する外観。長年同じ家に住み続けていると、新築のときには気に入って選んだはずの外観にも少し飽きてきてしまう……なんてこともあるのではないでしょうか。サイディングの張り替え工事では、新しくサイディング材を選び直すことができるので、色やデザイン・素材を変えて、気分を一新することができます。単なるメンテナンスではなく、印象を変えるリフォームができるのがサイディング張り替え工事のメリットと言えるでしょう。
サイディング張り替えのデメリット
ただし、サイディング張り替え工事はほかの外壁メンテナンス工事と比べて、費用が高くなるというデメリットがあります。古い外壁材の解体・撤去が必要になることに加えて、張り替え工事をするタイミングでは外壁以外の部分にもダメージが蓄積されていることが多いため、そのほかの部分もあわせて改修することになり、結果的に費用がかさむケースが多いようです。
また、工事期間も塗装や重ね張りと比べて長くなることを頭に入れておくようにしましょう。
重ね張り(カバー工法)との違い
外壁サイディングのメンテナンス方法として、張り替えとよく比較されるのが重ね張り工法です。サイディングの張り替えと重ね張り、どちらが良いの?と悩む方も多いのではないでしょうか。「カバー工法」とも呼ばれるこのメンテナンス方法について、ご説明します。
重ね張り(カバー工法)とは
重ね張り(カバー工法)とは、古い外壁材の上から新しい外壁材を重ねて施工する工事方法です。外壁材が二重になるため、建物に負担がかからないように軽量の金属サイディングを使用するケースが主流となっています。古い外壁の解体や撤去にかかる費用が抑えられるのが重ね張り(カバー工法)のメリットと言えるでしょう。また、外壁が二重構造になるため、断熱性や遮音性の向上も期待できます。
一方で、もちろんデメリットもあります。新しい外壁材を古い外壁材の上から施工することで、建物に負担がかかり耐震性が下がる恐れも。カバー工法では軽量な金属系サイディングが主流となっているのも、このような理由のためです。
重ね張りについて、詳しくは「外壁カバー工法とは?デメリットや費用、向いているケースを解説」でも解説しています。
重ね張り(カバー工法)の費用相場
重ね張り(カバー工法)の費用相場は、30坪の家で120~200万円程度と言われています。張り替えとは違い、既存外壁の廃棄にかかる費用が削減できるため、コストを抑えることが可能です。金属系サイディング以外では、樹脂系サイディングも軽量のためカバー工法で使われることがありますが、金属系サイディングに比べて単価が高いため、予算に限りがある場合は使用するサイディング材に気を付けましょう。
カバー工法の費用相場については、「サイディングカバー工法の費用はいくら?メリット・デメリットと施工事例」の記事もご覧ください。
サイディング張り替えで失敗しないためのポイント
最後に、サイディングの張り替え工事を行う際に気を付けるべきポイントを3つご紹介します。アスベストを含む場合は撤去費用が追加でかかる
塗装やカバー工法と違い、張り替え工事で注意が必要になるのがアスベストを含む外壁材の撤去費用です。2004年以前に建てられた物件の場合、外壁材にアスベストが含まれている可能性があります。もともとの外壁材にアスベストが使用されていた場合には特殊な撤去作業が必要になり、追加費用が発生するため、一般的な相場よりも高くなる可能性があることを頭に入れておくようにしましょう。
DIYはせず、専門業者に依頼する
コストを抑えるために、DIYでできないか?と考える方もいるかもしれません。結論から言うと、サイディングの張り替えは自分で行うには難易度が高い施工のため、専門業者に依頼することをおすすめします。一部分だけの張り替えや、コーキングの補修程度であればDIYでの施工も可能かもしれません。ただし、張り替えとなると施工範囲が広く、足場の設置なども必須となるため、個人で行うと品質が低くなるだけでなく、怪我などにつながるリスクもあります。費用を抑えたいとしても、基本的には専門業者に相談するようにしましょう。
相見積もりをとる
160~250万円程度が相場のサイディング張り替え工事ですが、複数の業者に相見積もりをとることで安くなる可能性があります。また、相見積もりをとることで、金額が安い業者を見つけられるだけでなく、担当者の知識量や提案内容から優良な業者を見極めることもできます。サイディングの張り替えを検討している場合は、1社だけの見積もりで決めるのではなく、2~3社に相見積もりをとって、金額や施工内容を比較して選ぶようにしましょう。
ガイソーでも無料の見積もり依頼やメール相談を受け付けています。サイディングの張り替えを検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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